Alterism

DQ10

既報の通り、ドラゴンクエストXはオンラインゲームとしてWii・Wii U向けに2012年にリリースされることが発表されました。

「一番売れたハードウェアに出す」がドラクエの原則といわれるほどなので、Wiiで出すのは当然なのですが、オンライン周りは任天堂のポリシー^*1との関係をどうしていくかが注目でしょう。
発表会に任天堂の岩田社長が来るぐらいなので、協力体制もばっちりではあるものの、実稼働率が極端に低いといわれるWiiをリビングに再び引っ張り出すことが果たしてできるのでしょうか。

DQ初の内製タイトルということで、気になる向きもあるところですが、サーバ運用・（FF11^*2の）ネットコードの蓄積を考えれば妥当だと思います。どう転がっても正式サービス開始時には未曾有の同時アクセス数が期待できるので大変だとは思いますが…

価格やサービス形態が未定とされていますが、MMORPGに近いと考えられるので月額制が濃厚だと思われます。
アイテム課金は手軽ではあるものの、積み重ねると高額になる傾向があるのでターゲットとしている層には不適だろうと思うし、もう一つの可能性である時間単位課金は、効率厨しか生まないのでこれまた不適。
普通のMMORPGより膨大なユーザを抱えることになるでしょうし、規模を生かせば月額1000円以下が見えてくるのではないかと思います。

オンラインゲームは前々から堀井氏がやりたかったことのようですので、万人受けするオンラインゲームをどういった形で実現してくるのか期待できるのではないかと思います。

パッケージにUSBメモリ付属？

WiiにはSDカードスロットが存在するにもかかわらず、パッケージにUSBメモリを標準で付属させるという面白い方法を採用するようです。リリース後のアップデートに使われることは想像に難くないところですが、別の使い方としてUSBメモリそのものがドングルになるのではないかと予想しています。

つまり、ID/パスワードをあらかじめ格納しておいたものを配布して、起動時にドングルの情報でログインまでを自動的に実行する感じ。
これならIDやパスワードを覚える必要もない（プレイヤー側からしたらUSBメモリを差し込めばいいだけで、余計なことを覚えなくていい）上に、ソーシャル・エンジニアリング的な手法によるID/パスワードの詐取もある程度防げる（だって知らないんだから教えようがない）。年齢層のことを考えても悪くない手段だと思います。